- 犬の涙やけにホウ酸が効果的と聞いたけど本当か知りたい
- ホウ酸水の作り方を知りたい
- ホウ酸水の拭き方や注意点を知りたい
など…
愛犬が涙やけで困っているときに注目されるアイテムが「ホウ酸」です。
「ホウ酸水を使って涙やけが治った!」といった話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
こちらの記事では、本当に涙やけにホウ酸水は効くのか。
そして、愛犬にホウ酸水を利用する際の使い方と注意点はなにか。
といった視点で、飼い主様にとって重要な「涙やけとホウ酸水の関係」について徹底解説致します。
目次
犬の涙やけとは
涙やけとは、目の周り(特に目頭から鼻にかけて)の毛が茶色く変色してしまう症状です。
原因は、流涙症(涙が目から溢れてしまう症状)によって、濡れた毛が雑菌の繁殖などで変色することにあります。
涙液(なみだ)の分泌が多いことや、涙道がつまって排出がうまくいかないことが原因です。
流涙症によって、濡れた被毛は放置すると雑菌の溜まり場になってしまいます。
雑菌は涙からの水分を栄養にして増殖し、さらに犬の体温が雑菌の増殖スピードを上げるのです。(一般的に細菌が増える温度は20℃~40℃といわれています)
雑菌が繁殖すると菌によっては色素を放出します。この色素が原因で毛の変色が起こり涙やけになるのです。
涙やけにホウ酸水が効果的な理由
涙やけの原因は、涙があふれてしまい、濡れた毛が雑菌の影響で変色してしまいます。
つまり、涙やけを起こさない一番の方法は「涙をあふれさせないこと」です。
「毎回涙を拭けばいいじゃん!」と思われるかもしれませんが、ただ単にあふれた涙をティッシュやコットンで拭くだけでは根本的な解決にはならず、重要なのは雑菌を取り除くことです。
しかし、これには外科的な手術が必要になるので現実的ではありません。
そこで家庭でできる涙やけ防止方法として、目の周りを綺麗に清潔に保ち雑菌を繁殖させない「ホウ酸の活用」がオススメなのです。
ホウ酸は殺菌効果があり、局所刺激作用が弱いため、皮膚・粘膜の消毒に適しています。
人用の目薬の成分にも使用されており、使用上の注意を守れば安全に愛犬に使用することができます。
犬にとって安全であることが重要です。除菌するといってもアルコールや漂白剤などは使用できません。
犬を拭くためのホウ酸水の作り方
家庭で簡単に作れるホウ酸水の作り方をご紹介します。
準備物
・ホウ酸
薬局やドラッグストアで販売されています。
3gの個包装タイプが使用しやすいです。
・精製水
薬局やドラッグストアで販売されています。
水道水は塩素やミネラル分を含むためオススメできません。
・コットン
ティッシュで拭くと皮膚を傷つけるため、女性の化粧用コットンがオススメです。
・容器
容量は150ml~200mlタイプが使いやすいです。
100円均一などで販売してるボトルで十分です。
作り方
濃度2%のホウ酸水の作り方になります。
- 容器を沸騰させたお湯に入れ消毒する
- 精製水を約60℃に温め、容器に150ml入れる
- ホウ酸3gを容器に入れ精製水に溶かします
冷めたら完成です。
2週間を目安になるべく早く使い切るようにしてください。
ホウ酸水を使った正しい拭き方
- ホウ酸水をコットンにたっぷり染み込ませます。
- 涙やけが気になる箇所にやさしくコットンを押しつけます。
※皮膚を刺激するように擦ったりしてはいけません。
※目にホウ酸水が入らないようにご注意ください。 - 仕上げに新しいコットンで水分を取るように押しつけます。
重要なのは
「ティッシュを使用しないこと」
ティッシュは繊維が粗く皮膚を傷つける恐れがあるためです。
「濡れたままにしないこと」
濡れたまま放置すると再度雑菌が繁殖する原因になります。
二度拭きで水分を吸収しましょう。
愛犬にホウ酸水を使う注意点
- 濃度2%以下で使用すること
- ホウ酸水を直接舐めさせない
- 傷があったら使用しない
濃度2%以下で使用すること
高濃度で使用すると赤くなったりかぶれることがあります。
ホウ酸水を直接舐めさせない
涙やけに使用するホウ酸水の濃度は低いので危険性は低いですが、ホウ酸水つきのコットンを舐めさせたり口につけたりしないように注意しましょう。
また、ホウ酸水がついた皮膚を舐めさせないように注意して下さい。
傷があったら使用しない
傷口からホウ酸水が体内に入ってしまうので、傷がある場合は絶対に使用しないでください。
ホウ酸は殺菌剤に使われる物質ですので、多量に体内に入るとホウ酸中毒を起こす危険性もあります。
正しい使い方をすれば、効果はわかりやすいものです。
取り扱いに注意しながら、涙やけの改善に向けてしっかりと取り組んでいきましょう。