涼しくなると感じる「冬の匂い」とは?専門家によって驚きの正体が明らかに!

皆さんは冬の匂いを感じたことがあるだろうか?感じたことがある人の多くは、何の匂いかきかれても、ピンポイントで回答できない複雑さを抱いていることだろう。今回は、専門家から学ぶ冬の匂いの正体を徹底解説!

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一般の人の「冬の匂い」対する感想

あなたは、冬の匂いを感じたことがあるだろうか?街頭アンケート(フジテレビ調べ)によると冬の匂いを感じたことがある人は、76%の人(46人中35人)が冬の匂いを感じたことがあるとのこと。

その匂いとは、言葉にすると以下のようなもの。

  • 鼻にツーンとくる匂い
  • 涼しい匂い
  • クリアで乾いた匂い

でも、言葉にしてみたものの「冬の匂い」を表すには何か腑に落ちないところがある。その理由を次に説明する。

「冬の匂い」は匂いではない!正体は「鼻で感じだ寒さの記憶」

人は、嗅覚で得た情報を大脳で記憶している。再び似た体験をすると、無意識にその記憶が呼び起こされるようになるのだ。例えば、ラーメンを食べるとき「ラーメンの匂い」を脳で記憶し、ラーメン屋の前でラーメンの匂いを嗅ぐとその記憶を思い出す。
「冬の匂い」もこれに似ているが、唯一の相違点は、冬に匂いそのものが存在するわけではないということ。それでは、なぜ嗅覚(匂い)で表現するのか?

 それは、嗅覚で感じ取って冬の寒さを”匂い”として例えて表現しているため。冬になると訪れる変化(気温の変化)を鼻で感じ取り、「嗅覚で感じ取った寒さという感覚」が、「脳で冬の記憶」として残されており、冬を迎えると再びその記憶が呼び起こされるのだ。その記憶が呼び起こされたときに、人は「冬の匂い」として、無意識的に比喩表現をしているのである。

「匂い」で表現する理由は、五感の中で嗅覚が最も記憶と結びついているため

人間の五感のうち、嗅覚が最も記憶と結びついているため、「鼻で得た寒さ」という情報を「肌で得た寒さ」よりも優先的に記憶する。その翌年、冬を迎えて寒さを感じると、その「鼻で得た寒さ」を思い出し、それを匂いとして表現するのだ。

  • 嗅覚以外の五感(触覚、視覚、味覚、聴覚)
    大脳新皮質を経由して、記憶を司る大脳辺縁系へ
  • 嗅覚
    どこも中継せずに、直接憶を司る大脳辺縁系へ

つまり、中継地点を介さずに直接寒さを記憶するので、肌で感じるよりも鼻で感じる寒さが優先的に記憶されるのだ。

嗅覚研究所 所長 外﨑 肇一(ともさき けいいち)氏より

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